Regional Innovation Research CenterGraduate School of Economics and Management, Tohoku University
地域イノベーション研究センター
東北地域のイノベーション能力の向上を図り、東北地域の産業振興と経済発展に貢献する ために必要な諸事業の企画、実施および調整を行うことを目的とします。

地域産業復興調査研究プロジェクト

本プロジェクトは、東日本大震災からの復興過程の現状と課題に対して学問的知見をもとに調査分析に取り組み、地域において産業・社会を再構築するための新たなモデルの構想や政策提言を行う等、被災地から情報発信を行うことを目的としています。
プロジェクトでは、東北大学などの仙台市に立地する大学の研究者を中心に、広く域外の大学や研究機関等から100名を超すメンバーの参画を得て、国の機関、地方自治体、東北地域の財界・シンクタンク、民間企業等との連携と協力のもと、2011年度から調査研究活動を開始し、新たな産業・社会の形成による東北地域の復興に向けて、様々な課題解決に取り組んでいます。

震災復興研究センター

震災復興研究センター長 経済学研究科教授
増田 聡 MASUDA Satoru

震災復興研究センターは、震災直後の2011年4月に地域イノベーション研究センター内に設立され、本プロジェクトの推進をはじめ、学内組織である災害科学国際研究所や学外の諸団体・学協会等とも連携して震災復興に関する研究活動とその対外発信等に広く取り組んでいます。

震災復興研究センターページ

2016年度の活動

    

2016年度は地域産業復興調査研究プロジェクトの後続研究事業として、東北大学災害科学国際研究所と共同で、科学研究費補助金による研究「東日本大震災からの経済復興・産業再生における政策ツールの有効性評価」 を行っています。

2015年度プロジェクト構成図

2015年度はプロジェクト全体の統一テーマ「震災復興は東北をどう変えたのか」のもと、東北地域の主要産業および産業復興と地域革新を促す支援分野においてサブプロジェクトチームを構成して調査研究活動を行っています。

各サブプロジェクトの調査研究内容

①企業アンケートプロジェクト
被災地に本社を置く3万社を対象に、被災後の企業活動について、雇用・設備・資金の面から多角的に実施する大規模アンケート調査で、2012年度から開始しました。2013年度は7,500社から回答を得て、この種の包括的調査としては最大規模のものとなっています。
②水産加工業プロジェクト
津波被災地の基幹産業であり重要な雇用の受け皿である水産加工業の復興についての調査研究プロジェクトです。これまで地域有数の漁港と加工施設を抱えた石巻の水産加工業に焦点を当てた調査などを実施しています。
③農業と六次産業化プロジェクト
東北地域の基幹産業である農業とその6次産業化についての調査研究プロジェクトです。2013年度は津波被災地における農地復旧および農業生産の復興状況さらに物流と販路開拓の事例として オランダの青果流通事業についての調査を実施しました。
④流通業プロジェクト
地域社会において様々な機能を有する地域商業の復旧と復興に関する調査研究プロジェクトです。2013年度は原発事故の影響下にある南相馬市の地域商業の状況と復興計画を踏まえた地域商業の維持について検討しています。
⑤観光業プロジェクト
交流人口の拡大によって復興の推進役が期待される観光産業の動向に関する調査研究プロジェクトです。2013年度は、震災後の東北観光の動向をフォローし、震災の直接被害に加えて原発事故による風評被害を受けている福島県、および北東北3県の観光の現状について検討しています。
⑥製造業プロジェクト
近年、大手組立メーカー進出に伴い集積が進み東北の基幹産業となりつつある自動車産業についての調査研究を行っているプロジェクトです。2013年度は、東北における自動車部品産業の定着と発展について検討を行いました。
⑦土木建設業プロジェクト
被災地のインフラ復旧や住宅再建などの増大する復旧・復興工事に取り組む地域建設産業についての調査研究プロジェクトです。2013年度は、被災地で建設業の果たしてきた役割と地域企業として抱える課題などについて検討を行いました。
⑧地域金融プロジェクト
震災復興に必要な資金供給の機能を担う地域金融機関に関する調査研究プロジェクトです。2013年度は東北6県の地域金融機関(地銀、第二地銀、信金、信組)の震災前後の資産選択行動分析のほか、被災地の資金需要に応える地域金融機関や海外機関の事例などからの示唆を提示しています。
⑪事業革新支援のあり方プロジェクト
東北の復興に向けて新事業を創出するにはどうしたらよいか、これを大災害と起業との関係などから調査研究に取り組むプロジェクトです。2013年度はハリケーンカトリーナによる被災から復興し起業家の街へと変貌したニューオーリンズでの現地調査に基づく検討を行っています。
⑭環境未来都市構想(東松島市)プロジェクト
持続可能な経済社会システムを実現する都市づくりをめざす「環境未来都市構想」の被災地における選定都市である東松島市の取り組みをレビューし、成果と課題を明らかにする 調査研究プロジェクトです。
⑮復興支援(財政支出)検証プロジェクト
震災復興政策の実行状況の実態を把握するため、被災地の自治体レベルの財政支出について調査研究を行うプロジェクトです。2013年度は宮城県と同県内の市町村の復興財政の構造を中心とした 現状分析を行いました。
⑲地域発イノベーション事例調査プロジェクト
当ホームページの地域発イノベーション調査研究プロジェクトをご覧下さい。

2014年度までの実施プロジェクト

⑨地域雇用プロジェクト
震災からの復興の指標である雇用についての調査研究プロジェクトです。2013年度は福島県の原発避難者と雇用状況を中心に現地ハローワークへのヒアリングなどに基づく調 査分析を行っています。
⑩NPOプロジェクト
被災地で機能喪失した行政に代わって公益的住民サービス活動を展開するNPОに関する調査研究プロジェクトです。2013年度は宮城・福島の両県で活動するNPОの復旧・復興事業への取り組み状況およびNPOなど非営利組織によるコミュニティ起業に対する支援施策に関する調査分析を行っています。
⑫再生可能エネルギー産業プロジェクト
2012年7月から固定価格買取制度が導入され急速な普及が期待される再生可能エネルギーを地域産業として経済活性化と雇用創造に結びつけるための方策について調査研究するプロジェクトです。 2013年度は全国と東北における再生可能エネルギー普及状況を踏まえ、風力発電と太陽光発電が地域で産業化するための課題提起と提言を行っています。
⑬スマートシティプロジェクト
復興まちづくりを進めるうえで検討されているスマートシティに関する調査研究プロジェクトです。2013年度は、東北に豊富な森林資源の活用を図るため、木質バイオマスによる地域活性化に取り組む先進例としてオーストリア・ギッシング市と岡山県真庭市での現地調査を実施し、被災地域での適用可能性について提言を行っています。
⑯地域社会と暮らしプロジェクト
高齢化が進む被災地における暮らし・社会生活の面の復興に焦点をあて、個人アンケートや統計調査に基づき持続可能な地域コミュニティ形成に向けた調査研究を進めるプロジェクトです。
⑰QOLプロジェクト
被災地におけるQOL(Quality of Life)、すなわち物理的・経済的および精神的・社会的な生活の質を向上させ、地域社会のもつ豊かさを享受できる生活をするにはどうしたらよいか、先行研究や各地の実践事例などのレビューによって調査研究を行うプロジェクトです。
⑱神戸と東北の比較検証プロジェクト
阪神淡路大震災から20年になろうとする神戸と東日本大震災から3年を経た東北の被災と復興状況について、これまで蓄積された各種データをもとに検証を行う調査研究プロジェクトです。

2015年度の成果発表

地域産業復興調査研究シンポジウム

震災復興は東北をどう変えたか
-震災前の構造的問題、震災から5年目の課題、これからの東北の新たな可能性-

日時:2016年3月13日(日)13:00~17:40
 場所:東北大学片平キャンパス さくらホール
 主催:地域イノベーション研究センター、震災復興研究センター
 共催:公益財団法人経和会記念財団

本シンポジウムは、5年間の研究活動を総括する目的で開催されました。
各プロジェクトのリーダーが、
「震災前の構造的問題、震災から5年目の課題、これからの東北の新たな可能性」という
時間軸に沿って、によるパネルディスカッションを行いました。

2014年度の成果発表

地域産業復興調査研究シンポジウム

新しいフェーズを迎える東北復興への提言
-「創造的復興」は果たせるか、4年目のレビュー-

日時:2014年11月8日(土) 10:00 ~17:40
場所:東北大学片平キャンパスさくらホール
主催:地域イノベーション研究センター、 震災復興研究センター
共催:公益財団法人経和会記念財団

2014年度調査研究の中間報告として、被災地企業に対する大規模アンケート調査をはじめとしたサブプロジェクトに基づく調査報告と、復興支援に携わる国、自治体、企業およびNPOの代表者によるパネルディスカッションを行いました。

2013年度の成果発表

地域産業復興調査研究シンポジウム

震災復興政策の検証と新産業創出への提言
-広域的かつ多様な課題を見据えながら「新たな地域モデル」を目指す-
仙台会場

日時:2013年11月2日(土) 10:00 ~17:30
場所:東北大学片平キャンパスさくらホール
主催:地域イノベーション研究センター、 震災復興研究センター
共催:公益財団法人経和会記念財団

東京会場

日時:2013年11月21日(木) 14:00 ~17:30
場所:大手町フィナンシャルシティサウルタワー3階 カンファレンスセンター
主催:地域イノベーション研究センター、 震災復興研究センター
共催:公益財団法人経和会記念財団

被災地企業に対する大規模アンケート調査をはじめとする各調査プロジェクトの研究成果を報告し、復興政策や取組のあり方、また将来の地域構想などを広く考える機会となりました。

2012年度の成果発表

地域産業復興調査研究シンポジウム

東北地域の産業・社会の復興と再生への提言
復興過程の現実に向き合い、地域の可能性を探る-

日時:2012年10月21日(日) 13:00 〜 17:30
場所:東北大学片平キャンパスさくらホール
主催:地域イノベーション研究センター、 震災復興研究センター
共催:公益財団法人経和会記念財団

2012年度調査研究の中間報告と位置づけ、被災地企業に対する大規模アンケート調査および東北地域の主要産業や社会生活に関する調査プロジェクトの成果を発表し、復興に向けて地域が抱える課題を広く考える機会となりました。

再生可能エネルギーの産業化と東北復興
太陽光先進地域から何を学べるのか-

日時:2013年2月6日(水) 13:00 〜 17:20
場所:東北大学片平キャンパスさくらホール
主催:地域イノベーション研究センター、 震災復興研究センター

再生可能エネルギーの今後の普及を地域産業の活性化と雇用創造につなげるべく、太陽光発電の先進地域である関西・九州等で事業展開する企業事例を紹介しながら、学び考える機会となりました。

書籍

東日本大震災復興研究〈第1巻〉
東日本大震災からの地域経済復興への提言
被災地の大学として何を学び、伝え、創るのか
東日本大震災復興研究〈第2巻〉
東北地域の産業・社会の復興と再生への提言
復興過程の現実に向き合い、地域の可能性を探る
東日本大震災復興研究〈第3巻〉
震災復興政策の検証と新産業創出への提言
広域的かつ多様な課題を見据えながら「新たな地域モデル」を目指す
   
東日本大震災復興研究〈第4巻〉
新しいフェーズを迎える東北復興への提言
「創造的復興」は果たせるか、4年目のレビュー
東日本大震災復興研究〈第5巻〉
震災復興は東北をどう変えたか
震災前の構造的問題、震災から5年目の課題、これからの東北の新たな可能性

ワーキングペーパー

No.008
「福島県における企業復興の現状と課題」 2015年1月
西山慎一・大澤理沙 
No.007
「被災地企業の設備投資・移転・サプライチェーン-2014年度震災復興企業実態調査より-」 2014年12月
植杉威一郎・石瀬寛和・中島賢太郎・平田英明・細野薫・宮川大介 
No.006
「被災地企業の資金調達-2014年度震災復興企業実態調査より-」 2014年12月
内田浩史・植杉威一郎・小野有人・細野薫・宮川大介 
No.005
「担保価値と資金制約:東日本大震災後の企業データを用いた分析」  2014年12月
内田浩史・宮川大介・植杉威一郎・小野有人・細野薫
No.004
「東日本大震災被災地における電機産業の実態」 2014年4月
柳井雅也 
No.003
「被災地企業の設備投資・移転・サプライチェーン」 2014年2月
植杉威一郎・石瀬寛和・中島賢太郎・平田英明・細野薫・宮川大介
No.002              
「被災地企業の資金調達」 2014年1月
内田浩史・植杉威一郎・小野有人・細野薫・宮川大介
No.001
「東日本大震災と企業の二重債務問題」 2013年10月
植杉威一郎・内田浩史・小野有人・細野薫・宮川大介